インド旅 8日目(2)〜見渡す限りの城砦、ジャイガル要塞【インド階段井戸を巡る旅2017_14日間】

インド
見渡す限りの城砦、アンベール城

アンベール城もマハラジャの凝った装飾が素晴らしかったでしたが、実は奥の城砦も最高です。
山上にある砦に登ることで、実は見渡す限り全部が城砦となっていることがわかります。
インド版の「万里の長城」、そのスケールに圧倒されました。

 


前日の豪華絢爛の城、世界遺産アンベール城はこちら

https://wandering-sun.com/2018/11/08/india2017-8-1/

 

インド版、万里の長城「ジャイガル要塞」

アンベール城内のカフェで一落ち着きした後はさらに山の上にある「ジャイガル要塞」をめざします。

城の入り口から反対方向に抜けると左右に赤壁のある要塞への渡り廊下(?)が現れます。
敵を撃退する通路なのかな?それとも王の逃げる隠し通路とかかも?

通路は長く、また少しずつ勾配がついてきます。
途中何箇所か登るところがあったので上から見下ろすと歩いてきたアンベール城の裏側とそれをつなぐ歩いてきた通路が見えます(矢印のところ)。

更に進むと車や馬車が通れそうな石畳に出ます。
朝なのでかろうじて爽やかですが、ここまでかなり登っています。汗だく。たぶん昼近くなると徒歩は無理かも。
でも朝故か人がすくなくて絶景を独り占めしている感あります、最高。

アンベール城もだいぶ遠くに見えます。
城より更に奥の山両側にも見張り塔のようなものが見えるのであちらも城砦みたい。

アンベール城は無骨な外観と美しい内装だけでなく山城としてもかなりの大規模!
一粒で3つ、4つ美味しいです。

入り口を撮るのを忘れていたのですが、「ジャイガル要塞」に到着しました。
こちらは「Cannon Fundry」と看板がありました。いわゆる砲の工場ってこと?


砲もありました、正面の鳥居マークみたいのはなんだろう?

 

砦の上から見たアンベール城。
最高のマハラジャの居城をさらに見下ろす絶景、格別です。

アンベール城建築中の仮住まいとしても使われていたららしく、宮殿的なところや立派なお庭もあります。マハラジャはここから城ができるのをニヤニヤみていたんだろうなー。

 

お庭の上の通路から北側を見たところ、行ったことないけど万里の長城感あります。

奥の山まで伸びている城砦。素晴らしい。

右端にアンベール城が見えていますが、城の裏に伸びる道と駐車場にも注目。
めちゃくちゃ渋滞してる・・・朝早くてよかった。

戻って稜線上の南側は小規模ですが、博物館になっています。戦争と平和博物館?

武具が主ですが、気になった一枚。
真ん中に神様降臨している・・・きっと馬に乗った人が主人公でしょう。

世界最大の移動砲

博物館を超えても城砦は続いており、崖をのぼると・・・

巨砲!!
世界最大の巨大移動砲らしいです。
砲身8m、射程20km。
でも一回しか発射されてないらしいです、たぶん当たらないよね・・・大艦巨砲主義。

 

ピンク・シティを見下ろす、ナルガール要塞(階段井戸もあるよ!)

稜線を南に6km進むと「ナハーガー要塞」があります。
最初歩けるかなと思っていたけど、昼近くで暑くなってきたのでリクシャーを頼みました。
210Rs(今考えると移動距離の割に高かったか?)。

〈本日の移動〉

 

入り口からすぐに展望台があったので、いま来た道を振り返る。
一部公園のように歩けそうだったけど、埃っぽそうだったのでいいか。

 

本当に崖に立っているナルガール要塞。現地の人はタイガーフォートとよんでいるそうです。
まずは砦の南側を歩いていきます。

 

おお!前情報全然なかったけど、階段井戸発見!

 


いままでの井戸とは違って日本にあるコンクリートの山崩れ防止の法面のような感じだけど、
medieval(中世)とあるので、ちゃんと古いものみたい。もともとこうなのか、削れてしまったのか?井戸というよりは雨を集める貯水湖のようなもののようです、ふむふむ。

 

そして井戸の近くにはギルナール山にあったオレンジ色の神様がいた、やっぱりお地蔵さんみたいなものなのかな?

 

南側の町並み、埃っぽいです。崖下の砂地は子どもたちの良い遊び場みたい。

 


ちなみにこの後城壁沿いに先端まで行こうと思ったけど、有刺鉄線に阻まれてしまいました。
ちゃんとした道を行きましょう。


戻った後ちゃんとした道を歩いて先端近くまで来たけどさすがにここからは行けないみたい。
近くにレストランみたいな看板もあったけど、お腹すいてなかったのと営業してるかわからなかったので詳細不明。

 

崖の先端に行くことにこだわって最初はスルーしましたが、ここナルガール要塞もアンベール城のマハラジャの王妃のために建てられた宮殿があります。

 

いろいろ部屋があったりしますが、なぜか所々に現代アートが置いてありました(写真は撮ってない)。企画展とかなのかな?

 

屋上からの眺めはなかなかですが、霞んでいるためピンクシティ感は特にありません。
今回は入りませんでしたが、街の景色が一望できるレストランとかもありました。

ナルガール要塞からピンクシティへ直滑降の道

ナルガール要塞から街へ戻るのにはまたリクシャーを使う予定でしたが、googleさまによるとくねくねの細道があるよう。せっかくだから行ってみましょう!

 

要塞から出たところであれは・・・?

また予期せぬ階段井戸がありました。

表示がなかったので時代などはわかりませんでしたが、さっきよりも新しげ?
水の取り入れ口なんかは現代のダムとかの構造と似ていました。

そして地図通りのつづら折り坂!
膝によくなさそうですが、気持ちよく降りられそうです。

降りるに連れてジャイプール旧市街の家々の洗濯物や生活が垣間見れます。

※GIF

あとインドの子どもたちのあいだでは凧上げが盛んらしく、空をいくつもの凧がひらひら飛んでいました。

 

無事降りられました。
たまにバイクが通りかかるくらいで気持ちよかったです。足に自信があるならおすすめ!

 

現役のマハラジャの住まい、シティ・パレス

旧市街から歩いてまたピンクシティに戻ってきました。
ここは今もマハラジャが実際に住んでいるところを観覧できるそうです。結構高い500Rs(約800円)。

さまざまな展示品がありますが、目をひいたのはこの壺。
「世界一大きな銀製品」としてギネスに載っているとのことですが、1900年ごろのマハラジャが海外旅行の間も沐浴ができるようにガンジス川の水をこれで運んだらしいです。お金持ちって・・・。

他にも武器や調度品、絵画、宝石など様々なコレクションがジャンルごとに展示されています。
ただアートギャラリーだけは写真NG、中は(多分)お高いローブやマントが展示されていました。

 

内部の装飾も美しい。
赤いターバンは警備員、アンベール城の不真面目な奴らと違って親切でした。

 

こちらが現在のマハラジャのご自宅。
正面の今いる広場の見どころは扉、それぞれ異なる装飾が美しいです。

中央博物館(アルバート・ホール)

この日は元気があったのでさらに歩いて博物館にも行きました。
外観は豪華だけどなぜかハトのたまり場になっていました。

閉館時間が間もなくだったので流し見になってしまいました。
ドレスや彫刻、武器、なぜかミイラまで展示されていました。
きっとどれも一級品だらけなのでしょうが、マハラジャとはいえ流石に個人の収集品なのでまとまりがない感じが・・・

 

大混雑の映画館

帰り道、人だかりができていたので行ってみると、映画館でした。
なんとなくジャンルがインドっぽくない現代もののようですが、歩き疲れたしインドで映画もよかろうと並んでみました。

ここも男女別で列を作っています。デートとかどうすんだろ??

と思っていると皆さん、ほとんど解散していきます。
どうやら満員になってしまった模様。がっつり並んでしまう前にアナウンスとかでわからんもんなんだろうか?

夕飯は歩き方にも載っている「ニロス」で食べました。
残念ながら、写真を撮り忘れたのと味もあんまり記憶にない・・・すんません。

 

今回は以上、次回は車をチャーターして今回のインド旅の目的の階段井戸「チャンド・バオリ」を目指します。

https://wandering-sun.com/2018/11/04/india2017-9/

 

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