いよいよ世界最大の淡水湖、バイカル湖のオリホン島へ向かいます。
冬全面凍結しているというバイカル湖は車で氷上を通り島に行けるらしいです。
バイカル湖まで250kmあるシベリアの荒野も楽しみです。
本日の移動1[2019.3.13]
バイカル湖の情報とツアー概要
バイカル湖は長さは約636km、幅は平均で48kmもあります。湖の広さとしては世界第7位ですが、最大水深は1741m、水量は約2万4000㎦といわれ、世界の淡水の1/5はバイカル湖にあるとも言われています。
また透明度も世界一と言われ、その40mまで見渡せるといいます。
そして-30℃を下回る冬には全面が1m以上の氷に覆われるといいます。
さらにその氷に亀裂が走ると日本の諏訪湖で何年に一度見られる「御神渡り」がさらに大きなスケールでみることができるそうです。今回はそれを目指して3月中旬にバイカル湖を訪れました。
現地ツアー
バイカル湖へはこの現地ツアーを申し込みました。
英語でしっかりメール対応してくれました。今回は3人で申し込んで一人20,000P(約36,000円)。前払金として5,000PをPaypal経由で払っていました。二泊三日食事付き、往復500kmの車移動と考えるとかなり破格なツアーではないでしょうか?
出発前の散歩&朝食
出発前、朝焼けのホテル周りを少し散歩。
隣は平屋の建物が並んでいます、倉庫?
レンガ造りのマンションが並んでいます。ヨーロッパっぽい!
結局昨晩の雪もほとんど積もらなかったみたいです。1cmもないと思われ。
200m程歩くとアムール川にたどり着きます。平原にしか見えない・・・。
雪の上に降り立つとそこはやはり氷の上。日本の大河と違い河川敷がほとんどないようです。
頑張れば無効岸まで行けたりしそうだけど、本番はまだ先なのでホテルに戻り朝食にします。
ホテルで朝食(豪華!)
ホテルの食堂は船の道具が散りばめられたおしゃれな食堂。
ロシアについてはじめてのちゃんとした食事、最悪パンだけとか期待していませんでしたが・・・
でん!かなり豪華な朝食。左手前のオムレツにはソーセージが包んでありました。
右奥はミルクの入ったロシア風のおかゆである「カーシャ」、体があったまります。
全然そっち方面は期待していなかったのですが、ロシア料理とっても美味しかったです。
バイカル湖ツアーへ出発!
10時。メールで確認した通り予定通りホテル前に車が到着。
割と普通の乗用車でした。
ガイドのアレクセイさん。
解説などもこちらに合わせてゆっくりと英語でいろいろ教えてくれました。きちんと案内してくれますが、こちらが楽しんでいるときは出しゃばらないよいガイドさんでした。
夏はバイカル湖の南の方で宿をしているそうです(→http://www.lesnaya7.com/)
あと前払いした料金の残り(55000P)は現金のみとのことだったのでバイカル湖に向かう前にATMを探してくれました。いろいろありがとう!
ひたすらシベリアの荒野を往く
イルクーツクの街の北を流れるウシャコフカ川を渡り、“歩き方”にも載っているズナメンスキー女子修道院を見送りしばらくすると道はハイウェイのようになってシベリアっぽい白樺林を進みます。
日本ではなかなかないひたすらまっすぐな道です。時々こんな感じで急坂?を越えます。丘?
道沿いの荒野にはときどき牛が。
家の感じは日本の北国に似ているので一瞬北海道にいるような錯覚を覚えます。
あれは馬?
何用なんだろう?食用?労働用?飼われているのかも不明です。
途中、牛が道を横切り車の通行が遮られました。
牛が自由なのはインドの専売特許ではないぞ!といわんばかり。
シャーマンの聖地
途中、休憩がてらこの地の原住民のシャーマンの聖地に止まってもらいました。
柱の上の三本線が上から空、馬、大地を表しているらしいです(ちょっとうろ覚え…)。
色とりどりのリボンはお願いごとをしているのだとか。
あとお賽銭もそのあたりに撒かれていました。私はルーブルはバスに乗るときに必要そうなので日本円の小銭を落としていきました。
車を降りて改めて見てみるときれいな白樺林です。
公衆トイレもありました。左のMが男、右の*みたいなのが女性用です。
・・・なかはなかなかのもんでした。人もいないし野でしたほうがいいかな、たぶん。
ツンドラから草原へ
出発から3時間以上。
少し大きめの集落に着きました。
このあたりの風景はシベリアというよりもモンゴルとかの中央アジアっぽいです。
何用なのかわかりませんが、パオもありました。
バイカル湖のすぐ南はほぼモンゴルだもんなー。シベリアと言ってもいろんな景色があるんですね。
ツアー予定ではあの山も原住民の聖地となっているらしいのですが、途中の川が凍って車では渡れないとのこと。歩いても行けるらしいですが、早くバイカル湖を見たいのでスルーしました。
360度。
でもこのあたりの風景も地の果てまで来てしまった感あってとてもよかったです。
山(丘?)の褶曲もなかなかすばらしい。
ドライブインで昼食
ちょっと遅めの昼食を取ることにしました。ここはツアーに含まれず自腹。
なかなかおしゃれな店内です。
バーにもなっているようだけど、こんな辺鄙な場所でどうするのやら。
英語のメニューがなかったので、ガイドさんのおすすめに従ってボルシチとブーズ(小籠包みたいなの)。
特にブーズはたぶん中身マトンで油がじゅわっと肉肉しくて最高でした。ロシア料理最高やんけ!
バイカル湖とご対面。氷上ドライブ!!
昼食をとってまたしばらく草原なのかツンドラなのかよくわからない道を進むと・・・
あっ!あの青さは・・・!!
バイカル湖キター!!
ちょっと見づらいですが、湖上になんか動いているのも見えます。
水際。ジープというか背の高いハイエースみたいなのが上陸してきています。
あれに乗り換えるのかな?
と思いきや・・・
そのまま突入してしまいました!いいんだ。
わざわざ看板も立ってます。冬になると設置するのでしょうか?
あとガイドさんに「シートベルトは外す」ように言われました。一応氷に落ちたとき対策らしいです。
普通に走っている〜。信じられない。
ガイドさんによると「最高のコンディションかも・・・」とのこと。やったぜ!
横の窓から。氷のヒビ?がとてもきれいです。言葉にならない・・・。
バイカル湖氷上ドライブ1https://t.co/PyTWIsscYP pic.twitter.com/KHcSLcUeHq
— wantasun87@ロシアから帰国 (@wantasun87) 2019年3月25日
バイカル湖氷上ドライブ2https://t.co/PyTWIsscYP pic.twitter.com/kDYxMIbPPr
— wantasun87@ロシアから帰国 (@wantasun87) 2019年3月25日
動画(揺れ注意!)
このあたりは一度流氷のようになってまた凍ったのでしょうか?裂け目が怖い。
陸地の茶色とのコントラストも最高です。
15分ほどでオリホン島の南端に向かいます。
このあたりの氷も青さはないのですが、太陽の光に照らされてキラキラとそれはまたきれいでした。
名残惜しいですが、オリホン島上陸。
今回はここまで。
次回はオリホン島中央にある村で氷の世界を楽しみます。
大規模な「御神渡り」に感動。お楽しみに。
コメント