インド旅 10日目(2) 〜ヤムナー川河川敷と多方向からのタージ・マハル【インド階段井戸を巡る旅2017_14日間】

インド
ヤムナー川の洗濯

アーグラ城、黒いタージマハル建設予定地と5代皇帝シャー・ジャハーンの足取りを追うとともにさまざまな方向からタージマハルを眺めます。
観光スポットももちろん素晴らしかったですが、ヤムナー川の河川敷歩きは日本では考えられない風景が広がっており忘れられないものになりました。


午前中、タージマハルに行った前回はこちら。

インド旅 10日目(1)〜 川霧に浮かぶタージ・マハル【インド階段井戸を巡る旅2017_14日間】
昨日は屋上から眺めるだけだったタージマハルに早朝から突入します。 今回の旅でも超有名どころの観光名所だけあって、さすがに息を飲む美しさでした。 他にもヤムナー川の深い川霧がとても幻想的でした。 前日のファテープル・シークリ...

 

〈今日の移動2〉[2017.12.28]

午後一番はアーグラ城に向かいます。リクシャーで移動、100Rs。

 

繁栄と没落の城、アーグラ城

どーん!
正門であるアマル・シィン門。
今まで行った砦にも負けず劣らずの偉容です。

 

奥も深そうです。入場料500Rs。

 

中に入ると迫力ある城門から一転、芝生が美しいです。
そこに立つのはジャハーンギール宮殿です。
ジャハーンギールは4代皇帝ですが、この宮殿を建てたのは5代皇帝アクバル帝、1565年のことです。

 

宮殿系はアンベール城ファテープル・シークリーと少し食傷気味なところもありますが、立派な宮殿です。

 

こちらは謁見の間、実際はもうちょっと広いですが、写真に撮りきれませんでした。

 

なかなか白い装飾も美しいです。実際にはもっと宝石で飾られていたとか。

 

5代皇帝シャー・ジャハーンがつくったところはタージマハルと同じ大理石が使われています。
きらびやかな宮殿は帝国の絶頂を象徴するような豪華さを誇っています。

しかし幸せは長くは続きません。
晩年になると息子たちの間で継承争いが起こり、シャー・ジャハーンはここアーグラ城に幽閉されてしまいます。

 

この右手の塔はシャー・ジャハーンが幽閉されていた「囚われの塔(ムサンマン・ブルジュ)」です。
自ら築いたタージマハルを毎日見ながら亡くなるまで過ごしていたそうです。

この後、ムガル帝国は没落へと進んでいきます。

 

この日もとてもうっすらですが、タージマハルが見えました。

 

アーグラの町とジャマー・マスジット

アーグラの町の他のスポットを巡ります。まずは近場のジャマー・マスジットへ。

 

<本日の移動2>

ジャマー・マスジットに行きたかったので、北か西のデリー門から出られないかなー、と探しましたが残念ながら見つからなかったので、アマル・シィン門まで戻っててこてこ歩きました。

 

線路を超えたあたり、タージマハル周辺と比べてカオスです。
でっかい ”玉ねぎ” が見えてきました。

 

陶器屋さん。ん?中央のあれは・・・

・・・・・

久々に日本の残滓を見ました。

 

でーん。
写真だとわからないけどかなりの大きさです。
こちらも5代皇帝シャー・ジャハーンが建てたものでインドでも最大と言われているとか。

それにしては観光で来る人は少なそう。

 

ヤムナー川沿いを歩いてイティマド・ウッダウラー廟へ

次は5代皇帝アクバル帝の墓のある「シィカンドラー」を目指します。

商店街を東に進みます。

Agra Fort駅から振り向いて。玉ねぎが大きいです。

 

線路から北の道を進み44号線を北に進もうと考えていましたが、車が多く排気ガスがきつかったので、途中の公園から河川敷に降りることができました。

 

ヤムナー川、河川敷

想像以上に汚い・・・。

 

そして牧場かよっ!ってくらい牛がたくさんいます。
だれか放牧しているわけではないんだよね?インドで町中の牛はだいぶ慣れたけど河原にこんなにいるのはびっくり。

けもの道があるのでそれ沿いに進みますが、ゴミだけでなくできたてほやほやの牛の落とし物がたくさんあるので常に注意しつつ進みます。

 

線路の下、やはりアンダーザブリッジにはお住まいの方がいるのかな?

 

車道の橋に歩道があったので渡ります。
学校から集団帰宅中の女子学生さんたちがいました。中学生、高校生?

 

若干不審がられていたかな?ごめんよ。

 

橋の下でお住まいの方がたくさんいるのかと思っていたけど、どうやら洗濯をしているよう。
洗濯しても砂まみれになってしまいそうだけどどうなんだろう??

 

色とりどりの布が洗って(?)います。
日本の川では考えられない風景がたくさんあって面白かったです。

イティマド・ウッダウラー廟

川を渡って町中を少し歩くと、現れるのは「イティマド・ウッダウラー廟」。入場料200Rs。

 

4代皇帝ジャハーンギールの妃が両親のために建てた廟で小さなものですが、白い大理石の透かし彫りの技法はタージマハルにも受け継がれているそうです。

 

近づくとその緻密さがよくわかります。

 

ファテープル・シークリーで教えてもらった透かし彫り越し撮り。

 

小さいけれどきれいな廟でした。

 

黒タージマハル予定地、対岸からタージマハルを眺める

〈今日の移動3〉

今日はさらにがしがし歩いてタージマハルの対岸へ向かいます。

この日、携帯の充電コードが断線気味だったので途中見つけたスマホショップでコード購入。
2Aで急速充電可能と嬉しかったのですが、2日持たず断線。ちくしょう!

 

東に向かうに連れてだんだんと町は静かになってきます。

 

町の外れにギルナール山でたくさん会った神様にも再会しました。やっぱりお地蔵さんだね。

 

暑さに負けているのかインドの犬は日中ほぼ丸まって寝ています。

 

40分ほど歩くと運動公園っぽくなってきました。
タージマハルも遠くに見えてきます。

 

対岸の公園、マターブ・バーグ

観光客を乗せてきたであろうリクシャーがたくさん停まっているのが見えたら目的地に到着です。
タージマハルの対岸の庭園(マターブ・ターブ)に着きました、入場料200Rs。

 

同じく夕方のタージマハル目当てかたくさんの人が集まってきています。

手前が遺跡のようになっているのは妃のためにタージマハルを建て、晩年アーグラ城に幽閉されたシャー・ジャハーンはこの対岸に自分の墓として黒いタージマハルを建てそれぞれを橋で結ぶ計画を立てていたそうです。
今は土台のみが残るだけですが、ぜひ見たかった気もします。

 

有刺鉄線がはられていて川には近づけませんが、ともあれ人もそこそこしかいないのでゆっくりと対岸からタージを見ることができます。

 

あとなんかタージマハルの下で動いているな、と思ったら多分中に入る行列が一周以上して下の段まで続いていたみたいです。早朝に入ってしまったのは正解だったな。

 

またVR撮影してみました。

 

リクシャーもたくさんあったし日が暮れるまでのんびりしているかー、と思っていると5時半ごろに警備員が何人か来て「はよ帰れー」と追い出されてしまいました。どうやら閉園は日没までらしいです。こういうところだけはきっちりしてるんだから(警備員さんも早く帰りたいのかも)。

 

タージマハルも日没までで閉園と書いてあったけど長蛇の列の方々はどうするんだろう?と思いつつも公園を後にしました。帰りはリクシャー、180Rs。

 

夜のタージ・マハル周辺の町

夕飯は歩き方に載っていた「ジョニーズ・プレイス」にしました。
ラッシーもおすすめに従い3杯位飲みましたが、バナナが一番美味しかったかな。
右のはおすすめされた料理で芋っぽかったです(名前忘れた)。400Rs。

 

食後はタージマハル周辺の町の南を散策しました。
石畳でおしゃれなのはほんの一部でほんの少し道を外れるといつものインドの町です。
でもこっちのほうが面白い。

 

ミャンマーで見たナッ神的なのがいたり、

 

アーグラ名物菓子、ペーターを食べたりしました。
味はひたすら甘いミルク味のきんつばのようでした、美味しくはない・・・。

 

明日はデリーとの間にある古都であるマトゥラーを目指したいと思います。

夜時間があったので、ホテル近くの旅行会社にお願いしてチケットも取ってもらいました。

古都、マトゥラーは”歩き方”にもコラムのみの掲載でほとんど情報を仕入れていないのでちょっと心配ですが、それはそれで楽しみです。また次回!

https://wandering-sun.com/2018/12/04/india2017-11-1/

 

 

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