アーメダバードにもどると階段井戸唯一の世界遺産であるラーニ・キ・ヴァヴ(女王の階段井戸)をめざします。「地球の歩き方」にも載っていないため、現地語しか書かれていないローカルバスを駆使するドキドキな旅です。
前回はこちら
アーメダバードへ戻る鉄道旅での出会い
本日[2017.12.23]は移動日、行きとほぼ同じ路線を戻ります。
朝、駅前通りは牛が闊歩して渋滞を起こしていました。
再び列車に乗ってアーメダバードに戻ります。
さらばジュナーガル。
帰りは 「AC 2nd」という行きよりひとつ下のランクにしました。
貸し切りでなく私が左側の席、右側におじいさんが乗っていました。
このおじいさんが時々話しかけてくれました。
お互いあまり上手じゃない英語でしたが、聞こえた会話の中に
「Do you know Abe Shinzo?」
(あべ?芸人だっけ?あ、安倍首相か!)
あとはindustryとかそういう単語も聞こえてきました。
この日の晩ホテルでネットに繋がるようになって知りましたが、今のインド首相モディさんは日本の安倍首相ととても仲がよく、このモディ首相がグジャラート州の出身地だったのです。
日本の援助でアーメダバードとムンバイを結ぶ新幹線を作る計画があるとか。
よいか悪いかはわかりませんが、もしかしたらグジャラート州で日本の高感度が高かったのもそういった背景があったのかもしれません(次に行ったラージャスターン州ではチヤホヤされなかったし)。
世界を旅して国内外の情勢を改めて関心を持つことができました。
アーメダバードの夜、そして再び・・・
ライトアップ&コーラン流れるモスクを横目に
また来てしまったニシャット!だってうまいんだもん、またも食べ過ぎ?800Rs。
二回目のアーメダバードは川沿いのHotel camaに泊まりました。
バルコニーからはサバーマティ川を望めます(写真画質悪いけど)。
朝見たらプールも付いてた!
ラーニ・キ・ヴァヴへの路線バスの旅
今日[2017.12.24]は世界遺産ラーニ・キ・ヴァヴ(女王の階段井戸)に向かいます。
とはいっても実ははじめから予定していたわけではなく、初日のアーメダバードでそこそこ市街を周ってしまったため、寝付く前のホテルの布団の中で他に行くところはないかな?と探しているうちにこの井戸に目をつけ、情報を集めました。
信頼ある「地球の歩き方」でも行き方は載っていなかったため、参考になればと思い記事にします。
(結局ほぼ現場での聞き込みだよりでしたが・・・)
わかったことは
1)ラーニ・キ・ヴァヴはPatan(パタン)という町にある
2)Patanはアーメダバードから約130km以上離れた町
3)Patanのバス・ストップからはリクシャーで行く
4)バスはネット予約が可能
4)ですが、鉄道と同じくバスも日本より詳しく網羅的に調べられるサイトに
MakeMyTrip、RedBus、Travelyaari、グジャラートの公式交通案内などがありますが、
すべてインド国内のクレジットカードでしか予約できない模様、試しにやってみたけどだめでした。
※ 2018年11月追記 仕様が変更になったのか、Travelyaariのクレカ払いが可能でした!
このなかでTravelyaariのみPaypalでも支払い可能とのことで試してみました。
→こんなこと想定してなかったのでパスワード 忘れた\(^o^)/
ならパス変更や!
→セキュリティ上なのかインドではできない \(^o^)/
そんなこんなで自分でチケットを買うのは不可なので、使いやすかったMakeMyTripを見せながらホテルのフロントのお兄さんに買ってもらうなどできないかと相談することにしました。
こんな感じで検索すると
だらーっとこんな感じで出てきます。
日本でも予約サイト使ったことあるのならほぼ問題ないはず。
だいたいが3時間前後、100〜200Rs(約150〜300円)安い!
残念ながら、ホテルのロビーではなんか理由つけて買えないと言われてしまいましたが、
STバススタンドに行けば行けるよ、とバスストップの場所も丁寧に教えてくれたので、ダメ元で行くことにしました。
下記Google Mapでは鉄道混じりルートになっていますが始点の場所がST(セントラル)バススタンドです。
〈今日のバス移動〉
そんなわけで早朝ホテルから歩いてきました。
バススタンドでは緊張してたのとどのバスなのかを聞き込みしていたので、写真を撮るのを忘れていました。上はバスに乗ってからのもの。
鉄道駅と違って電光掲示板もバスの行き先表示も英語表記がないのですごく心配になります。
ちなみに乗る前にチケットを買うようなところもないみたいです。私が乗ったバスも乗ってからチケットを購入する方式でした。
心配性な私はバスに乗る前に従業員的な3人くらいに確認して、乗ってからもお客さん3人くらいにPatanに行くか?と確認をとりました。
バスの中はこんな感じ、3時間も乗るバスとは思えないほどローカル。
ブレてますが、中央のおじさんが乗客確認や運賃の管理を行います。
行き先を告げると、運賃を言われ、払うとチケット代わりのレシートをくれます、Rs。
バス停到着前の車内への掛け声、車外への行き先案内など結構忙しそう。
アーメダバードのサバーマティ川の向こうも結構都会でした、埃っぽかったけど。
あと途中一回一時間位走ったところで5分ほどの休憩がありました、置いてかれるのが怖くて降りてませんが。
2時間ほど乗っているとバスは田舎道を進みます。
窓が汚いのであんまり写真を撮る気にならないけど、アブラナ畑の黄色がきれいでした。
ほぼ予定通り3時間ちょいかけてPatanのバスステーションに到着。
おもったより賑やか。
調べたかぎりで帰りの時間のいいバスが1時間半後だったので急いてリクシャーに乗り込む、70Rs。
途中で見えた古い門?城でもあったのかな?
世界遺産、ラーニ・キ・ヴァヴ(女王の階段井戸)
バススタンドから約10分ほどで到着。入場料200Rs。
さすがは世界遺産、埃っぽい外から一変、園内には突然芝生が広がっています。
左手奥の白い柵に囲われたところが階段井戸らしい。
キター!世界遺産ラーニ・キ・ヴァヴ(女王の階段井戸)です!!
ダーダ・ハリ階段井戸の構造に似ているけど規模と空間の広がりがぜんぜん違う。
まさに地下神殿! 陰影が素晴らしいです。
彫刻も惚れ惚れするほど緻密で美しい。
お約束の、ここでも何組かに撮影をせがまれた。逆光すぎだけど。
階段側からは近づけないけど水がある方は上から見えます、さすがにきれい。
水のある側からのほうがまさに階段井戸っぽい、幾何学模様の階段がおしゃれ。
こんな感じで柵がありますが、大地の裂け目のような外周を一周できます。
説明書きによると、ラニ・キ・ヴァヴ(女王の階段井戸)は1050年頃に女王Bhimdeva I世によって作られた階段井戸で長さ64m、幅20m、深さ27mあるとか。
名残惜しいですが、バスの時間があるので退散。
こちらも日曜だからなのか遠足なのか、修学旅行なのか団体さんがきていました。
再びリクシャー(50Rs)でバススタンドに戻り「アーメダバードに行きたい」と尋ねると、
来たときより立派なバスを案内されました(行きより高い150Rs)、時刻表どおりなのかは不明。
上はスリーパーシートになっているみたいです。
行きは早朝で帰りは午後一だったので日差しがすごくて、バスのよさにもかかわらずむっちゃ暑かった。
アダーラジの階段井戸
バスの便によるのかもしれませんが、アーメダバードに戻ってから行こうと思っていた「アダーラジの階段井戸」の近くを通るみたいなので途中下車しました。
Google Mapの「Trimandir」というところにバス停があったのでそこで降りて歩きました。
多くの車が通っている高速道路をまたぐのが大変でしたが・・・。
上のMapではジャンクションを横切って園の南から入っていますが、実際はジャンクション西側の側道を通って北側にある公園っぽい入り口から入りました。
公園の敷地北から入ったところ、なかなかきちんとしています。
階段井戸の入口手前の道路では市ができていました。
街の近場にある(アーメダバード市街から15kmほど)せいか大盛況です。
当然井戸内も人が多い。
ダーダハリの階段井戸と同じ15世紀に作られた階段井戸で構造も似ています。
一番深いところ、薄暗さに映える装飾が美しいのですが・・・
人多すぎ問題が発生しています、水は青みがかって一番いいかんじなんだけど・・・。
ガンジー・アーシュラムへ、そして三度・・・
人気の階段井戸らしくかなーり混んでいたので、あんまりゆっくり階段井戸は楽しめませんでした。
アーメダバード市街にはリクシャーで戻ります。
途中、ガンジー・アーシュラムにも寄りました。
「非暴力、不服従」で有名なマハトマ・ガンジーはここグジャラート州で生まれ、ガンジーの主な活動の拠点がここにあったそうです。
とてもいろいろな資料があったり、いままでのインドにある施設とは思えない綺麗さでしたが、日曜日の夕方ということあったのかここも人がたくさんでした。
さーっと流し見をして少しだけお土産にガンジーグッズを買って撤退しました。
夕食は三度、ニシャット。すごく舌にあって何度でも食べたくなる味です。
チーズナンも美味しかった。
ホテルに戻るとフロント前にこんなものが、そういや今日はクリスマスイヴか。
せっかくなのでアップルパイを買って食べましたが、あんまし甘くなくてイマイチでした。
今回は以上です。
明日は慣れ親しんだグジャラート州を離れ、ラージャスターン州、ジャイプールへ向かいます。
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